TOPICS|注目情報

LGBTサポート 2019.02.08

Vol.11【LGBTの基礎知識】 学校生活におけるLGBT対応

今回は、学校に通っている子どもたちを対象にした、「学校生活におけるLGBT対応」に関してのお話しをしたいと思います。

 

小学校・中学校・高等学校などで、子どもたちと毎日接する教員の方々に理解していただき、教育の現場で活かしていただきたいと思っています。

 

学校生活の中で、「LGBT」というテーマに取り組むという事は、ハードルが高いとお考えの方たちも多いと思いますが、多感な時期で成長していく子どもたちの中で、誰にも相談できず1人悩んでいる生徒が存在しているとしたら、見て見ぬふりはできないのではないでしょうか。

 

難しいテーマではありますが、取り組んでみようという学校や教員の方が取組を実施していただく上で参考にしていただければと思います。

諸説ありますので、必ずしもこうしなくてはいけないという事ではありません。

 

また、教職員向けのLGBTの手引きなども公開されていますのでそちらも参考にされると良いかと思います。

<参考となる教職員向けLGBTの手引き>

●教職員のためのセクシュアル・マイノリティサポートブック

(奈良県教職員組合)

●性はグラデーション~学校の安心・安全をどうつくる?どう守る?~

(淀川区役所)

●いろんな性別~LGBTにきいてみよう~

(新設Cチーム企画)

●高校生向け人権講座・セクシュアルマイノリティ入門

(QWRC/LGBTと女性のリソースセンター)

 

■学校生活におけるLGBT対応

生徒の13人に1人はLGBTの可能性があると考えて、対応していきましょう。

●「ひとりひとり性別のあり方は違う」ということを教える。

●セクシュアルマイノリティについての正しい知識を教える。

 

対応のポイントと具体的なサポート・対応策を以下に記載しますので参考にしてください。

 

<対応のポイント>

①どのクラスにもセクシュアルマイノリティの子どもがいるという前提で接し、授業を行う。

②セクシュアルマイノリティが特別なのではなく、「性のありようは一人ひとり違う」ということを認識する。

③性に対する自覚は変わったり揺らいだりすることもあるので、早急に決めつけたり、解決に走ったりするのではなく、本人の気持ちに寄り添い、時間をかける。

④どうして欲しいかは人によって違うので、良かれと思うことを押し付けるのではなくその子がどう考え、何を望んでいるか、じっくりと本人と話し合う。

⑤どのような子であっても、その子らしく過ごせるようにし、教育を受ける権利を保障する。

 

 

<具体的なサポート・対応策>

●多様な性やセクシュアルマイノリティについての肯定的な授業に取り組む。

●全ての授業や日頃の言動にセクシュアルマイノリティがいるという視点で。当事者を否定するような表現をしない。

●男女カップルを前提とする伝え方をしない。

●多様性を理解し、決めつけない。

●いじめに対しては、差別事象と認識し対応する。「オカマ」「ホモ」「レズ」「オトコオンナ」 「キモイ」などの言葉を使わないよう指導し、なぜいけないか背景を考えさせる。

●教室・図書室・保健室などにセクシュアルマイノリティに関する本などを置く。

 

 

●トイレ、更衣室、宿泊での部屋割り、宿泊での大浴場についての検討も必要。

トイレについては、障害のある子どもや教員も利用できる男女共用の多機能トイレの設置も考えていくと良い。

また、個別の更衣場所を確保したり、宿泊の時には、個別の浴室・部屋を確保することも検討したほうが良い。

●気軽に相談できる雰囲気作り。

●性に関する人権に取り組むクラブ活動などの設置。

●セクシュアルマイノリティに対応できるカウンセラーの設置。専門家との連携。

●教職員・保護者・地域への働きかけ・研修機会の設定。

 

●男女別の制服・体操服・水着・上靴などについての自由化の検討が必要。

制服がいやで、遠いけれど制服のない学校に通っている子どももいる。

●並び方・ロッカー・靴箱・班分け・掃除場所・給食当番・委員会活動・生徒会活動・クラブ活動・保健体育など様々な場面で望まない性に振り分けられてしまうこともある。

これらについては、性別で分けない名簿の導入・性別で分けないことが必要。

●水泳の授業については、着替え・いっしょに着替える友人への罪悪感・水着・休むと成績が下がること・休むと生理だといわれることなどの理由で苦痛を感じる子どももいる。

授業を見学する子どもに対する配慮も必要。

 

 

●健康診断や身体測定の場面では、着替え・診察・測定の場所を病院の診察のように個別空聞にできるよう配慮が必要。

●学生証・受験の願書・入学手続きの書類などにも性別の欄が多い。

また、受験票の写真の見た目と法的書類上の性別・名前が違うため、ストレスを感じることもある。

性別欄・性別記載の必要性について検討し、できるだけ削除していくほうが良い。

●思春期になると身体の変化が、心の性と違和感があるため、不安に思ったり将来を悲観したりする傾向が強くなる。

教職員は日頃から多様な性のありようを肯定し子どもたちにも伝え、相談しやすい雰囲気や空聞を作っておくことが大事。

 

 

「教える」ことがいじめにつながらないか不安に思うかもしれませんが、「教えない」ことが困っている子供たちを見過ごすことになるのです。

LGBTについて完璧に説明できなくても、先生も一緒に学んでいる姿勢を見せていきましょう。

 

電広エイジェンシーでは、取り組みを始められている、またはこれから取り組みを始めようと考えていらっしゃる学校や教員の方に向けての「勉強会・セミナー」のお手伝いをしております。

まずは正しい知識を学ぶことから始めましょう。

難しいテーマではありますが、多様な価値観を持つ人たちが、お互いを受け入れ認め合い、ともに力を発揮できる環境づくりを、それぞれの立場で、できることから始めていきましょう!

 

 

LGBTサポート担当 武藤

お問い合わせは:http://www.denko-ag.co.jp/original#contact

シリーズで読みたい方はこちらから https://www.denko-ag.co.jp/category/lgbt

Page Top