あま市七宝焼アートヴィレッジは、人々に親しまれてきた「七宝焼」について、見て・触れて・学んで・体験することができる総合施設です。ふれあい伝承館では作品鑑賞、制作工程の見学、七宝焼職人体験や七宝焼職人さんによる実演といったイベントなど「七宝焼」についての情報と設備が整っており、七宝焼の体験教室もあります。屋外にはふれあい広場があり、水と緑に触れることのできる散策路があります。一日ゆっくり七宝焼に触れながら過ごすことできる施設です。七宝焼体験をしてから展示作品を見学すると、工芸士さんたちによる技術の素晴らしさがより深く伝わってきます。
日本で七宝が広く作られるきっかけとなったのは名古屋市に住んでいた梶常吉という人物が1833年に七宝の作り方を発見したことから始まります。あま市で盛んになったのは、今のあま市七宝町に住んでいた林庄五郎という人が梶常吉から作り方を教えてもらい、以後、急速に七宝の製造が広まり、愛知県尾張地方は日本の七宝製造の中心地となります。七宝町という名前がついたのも、七宝焼が多く作られた土地だからと言われているそうです。
間取り花鳥文大花瓶
遊鯉図花瓶 権田広助作
紺地龍図鶴首花瓶
日本の七宝が世界に知られることになったきっかけは、19世紀半ばから始まった万国博覧会への出品からです。
1867年のパリ万博で初めて日本の七宝焼が紹介されて以来、各地の万博に日本からたくさんの七宝焼が出品されました。愛知県からは林小傳治などたくさんの工人が出品して受賞し、尾張七宝の名を広めました。
現在では失われてしまった技術もありますが、日本を代表する伝統的な工芸品として、1995年には経済産業省指定の伝統的工芸品となっています。
〒497-0002
あま市七宝焼きアートヴィレッジ
愛知県あま市七宝町遠島十三割2000
TEL : 052-443-7588
休館日 毎週月曜日 祝日の翌日
(ただし翌日が月曜の場合は、その翌日)
年末年始(12月29日~1月3日)
開館時間
七宝焼ふれあい伝承館 ・交流ホール 午前9時~午後9時
・その他の施設 午前9時~午後5時
URL http://www.shippoyaki.jp/